ノンカイは、ラオスの首都ヴィエンチャンとメコン川を隔てた町。町の中心地は、南北500m、東西約2キロほどしかない小さい町だ。

　今回泊まった、Sawasdeeゲストハウスの東側の道を北に進むと、メコン川が流れている。メコンの源流はるか上流は、チベットだ。川の向こう側に家が見え、ラオスとの近さが実感できる。（一番上の写 真）メコン川の水は茶色く、流れはなかなか速い。遠くには、タイラオス友好橋も見える。　

朝ご飯は、トゥクトゥクで5分ほどのポーチャイ市場へ食べに行く。広い市場には、モンキーバナナが売っていたり、ヤシがごろごろしていたり、揚げパンを山ほど揚げてたり。奥にずんずん歩いて行くと、肉の横に豚の顔や足が無造作にごろごろ。その近くでおばさんが麺をずるずる。アジアの市場はちょっとしたワンダーランドだ。


　市場を一周した後、朝ごはんにタイの代表的な極細米麺、センミーを食べる。タイの屋台には必ず4種類の調味料が揃っている。ナンプラー、酢、砂糖、粉唐辛子。これで麺のスープの味付けをする。この4種類の調味料によって、麺の味は大きく変わる。日本の感覚では、「麺のスープに砂糖を入れるなんて」 としかめ面をしてしまいそうだが、実際砂糖を入れていないのと入れたのでは味が格段に違う。信じられないおいしさになってしまうのだ。食べる人の好みで全く違った味の麺になる。自分好みの麺に味付けできてしまうタイ麺は、食べ飽きることはなく、結果 的に、毎食麺を食べることになった。

　食後、Village Weaver Handicraftsを探す。店が移転したため、場所がわからなくなったのだ。そこでトゥクトゥクの運転手にVillage Weaver Handicraftの場所を書いた地図を見せたが、トゥクトゥクの運転手は地図をみても首を傾げる。とりあえず、ぐるぐる町の中を回る。ヘルメットをしていない女の子、お父さんのバイクに乗せられた小学校くらいのおとこのこ。ヘルメットをしていない人がびゅんびゅんとばすので、こちらも気が気ではない。

　市内観光してしまった、というくらいぐるぐる回ったが、結局着けなかった。どうしてトゥクトゥクの運転手は、自分の住んでいる町の地図を見て、目的地へ着けなかったのか。日本では小学校で基本的な地図の見方を教わる。アジア全体で基礎教育のレベルは向上している、識字率が上がっているとはいっても、ノンカイではまだ基礎教育が不足していることを垣間見た。

　 足で探したが、 Village Weaver Handicraftsには辿りつくことはできず、ゲストハウスに帰る。今日は朝から昨日駅に迎えにきてくださった、ウィラサクさんとノンカイのGood Shepherd Sistersに向かう。本格的な活動はこれからだ。